殺菌剤

農林水産省登録 第11573号

トップジン®M水和剤

種類名:チオファネートメチル水和剤

特長

適用病害虫・使用方法

上手な使い方

注意事項

 

【有効成分】
 チオファネートメチル(化管法1種)…70.0%
【性 状】淡褐色水和性粉末45μm以下
【毒 性】普通物※
【危険物】ー
【有効年限・包装】4年・(1g×10)×10×5
※普通物:「毒物及び劇物取締法」(厚生労働省)に基づく、特定毒物、毒物、劇物の指定を受けない物質を示す。

特長

●本剤は日本曹達が発明開発した強力な浸透性殺菌剤です。

●予防効果・治療効果とも優れており、しかもすばらしい効果が長続きし、薬害も少ないので、多くの作物病害防除剤として好適です。

適用病害虫・使用方法

    
    

トップジン®Mの上手な使い方

草花•野菜•果樹の茎葉に出る、うどんこ病• 軸腐病•灰色かび病•黒星病•褐斑などの病気に

1)薬剤を水でうすめ(倍率は表にあります)、噴霧器で茎葉の裏表にむらなく散布して下さい。

2)散布後、半日ぐらいは雨が降らない天候を見はからって、風のない朝夕涼しいときや雨上がりに散布すると効果的。

3)病葉だけでなく、植物全体に、葉先から薬液がしたたり落ちる直前程度にまいて下さい。

本剤を使用するときは

1.使用前にはラベルや説明書をよく読んでください。

2.ラベルや説明書の記載以外には使用しないでください。

3.本剤は小児の手の届く所には置かないでください。

4.体調が優れないときは、薬剤散布は行わないでください。

5.作業中および散布当日は、散布区域などに小児やペットが近づかないように配慮してください。

注意事項

使用上の注意

効果・薬害等の注意

(1)使用量に合わせ薬液を調製し、使いきること。

(2)水溶性内袋入りの製剤を使用する場合には、次の事項に注意すること。

①内袋はぬれた手で触れないこと。

②外袋の開封後は一度に使い切ることが望ましい。やむを得ず保管する場合でも、できるだけ速やかに使い切ること。

③薬液の調製は容器内に所定量の水3分の1程度を入れた後、必要量の内袋を開封せずそのまま容器に投入する。その後容器内に水を定量まで加えた後よく撹拌すること。

(3)ボルドー液との混用はさけること。

(4)かんきつの貯蔵病害防除に使用する場合には、青かび病、緑かび病、軸腐病、黒斑病、灰色かび病には有効だが、黒腐病には効果が劣るので黒腐病防除が主体の場合には使用しないこと。また、収穫前3週間以内〔かんきつ (みかんを除く)の場合には収穫前2~3週間の間〕に1回散布すると効果的である。

(5)りんごの腐らん病防除に対する本剤の使用は生育期における病菌の感染侵入阻止を目的として散布するので生育期の通年散布とすること。

(6)ぶどうに使用する場合、幼果期以降の散布は果粉の溶脱や果実の汚れを生じるおそれがあるので注意すること。

(7)いちごに対して使用する場合には下記の注意を守ること。

①萎黄病防除に使用する場合には下記の注意を守ること。

ⅰ)萎黄病多発地では本剤の浸漬処理、灌注処理のみでは効果が不十分な場合もあるので、植付前には土壌くん蒸を行い、本剤処理との組合せで防除すると有効である。

ⅱ)灌注する場合は下記の注意を守ること。

a)土壌の種類や条件によって効果に差が認められるので注意する。

b)萎黄病は、土壌温度の高い時(20℃以上)に発生しやすいので、地温の高い仮植時期に処理すること。

c)土壌条件などによっては葉色が劣ったり、多少生育抑制のみられる場合もあるが、その後の生育や収量の影響は認められていない。

ⅲ)苗根部浸漬する場合は、浸漬時間が長く(所定時間以上)なると薬害(活着不良)を生じるおそれがあるので、処理時間を厳守すること。

②うどんこ病防除に使用する場合は下記の注意を守ること。

ⅰ)株浸漬する場合は下記の注意を守ること。

a)株冷蔵栽培いちごの定植時に、無病苗を得るため、冷蔵前に処理するものである。うどんこ病まん延時の防除とは異なるので注意すること。

b)浸漬処理薬液が葉裏まで十分付着するように薬液には展着剤を加用し、水洗した苗株を株全体がつかるように浸漬し、苗を薬液中で2〜3回上下にゆすること。

c)本剤処理した苗株は、水洗せずに半乾きとした後、ビニール袋に入れ、慣行に従って冷蔵すること。

d)冷蔵後、定植前の処理では、効果が劣ることがあるので、必ず冷蔵前に処理すること。

ⅱ)散布する場合は、葉及び果実に汚れを生じるおそれがあるので注意すること。

(8)いちじくに対して灌注処理する場合は次の事項に注意すること。
①1ヶ月間隔で使用することが望ましい。
②生育抑制などの薬害を生じるおそれがあるので、ポット栽培などの根域が抑制される栽培条件での使用はさけること。

(9)水稲の種子消毒に使用する場合は、下記の注意を守ること。

①消毒後は水洗せずに浸種または播種すること。

②浸漬処理薬液の温度はなるべく10℃以下をさけること。

③籾と浸漬処理薬液の容量比は1:1以上とし、種籾はサラン網などの目のあらい袋を用い、薬液処理時によくゆすること。

④低濃度(300~500倍)長時間浸漬の場合は、薬液浸漬処理中1~2回撹拌すること。

⑤本剤処理を行った種子の浸種に当たっては次の注意を守ること。

ⅰ)薬剤処理した種籾は少なくとも数時間は放置して風乾後浸種すること。

ⅱ)浸種は停滞水中で行うこと。

ⅲ)浴比は1:2とし、水の交換は原則として行わないこと。但し、液温が高温の場合など、酸素不足になるおそれがあるときには静かに換水すること。

⑥薬剤処理した種子は、食料、飼料に使用しないよう注意すること。

(10)れんこんに使用する場合、散布後7日間は落水、かけ流しはしないこと。

(11)麦の雪腐病防除に使用する場合、散布液量は10アール当り100Lが標準である。なお、1回散布の場合にはなるべく根雪近くに行うと効果的である。

(12)小麦の少量散布で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用すること。

(13)チューリップの球根粉衣は植付前または貯蔵前に球根1kgに対し、本剤1gを均一に粉衣すること。

(14)本剤を大型散布機で使用する場合には、各散布機種の散布基準に従って実施すること。

(15)本剤は、連続使用によって一部の病害に耐性菌を生じ、効果の劣った事例があるので、過度の連用をさけ、なるべく作用性の異なる他の薬剤と組み合せて、輪番で使用すること。

(16)だいずの紫斑病に対しては、落花後〜若莢期に2〜3回散布すること。

(17)だいずの紫斑病防除には種子消毒のみでは不十分なので、生育期の散布による防除と組合せて使用すること。

(18)果樹の白紋羽病に対し、灌注処理する場合は樹幹部周辺の土壌を木の大きさに応じて掘りあげ、根を露出させ、病根をていねいに除去したのち、所定濃度の希釈液を1本当り成木では200〜300L、苗木では20〜30L灌注すること。

(19)かんしょ、さといもの種いも消毒後は水洗せずに薬液が乾いてから植付けること。薬液処理した種いもは食料、飼料に使用しないこと。

(20)アスパラガスの茎枯病の防除は収穫打ち切り後、残茎を取り除き新しく萌芽した茎を対象とすること。

(21)蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。また、桑に使用後3日間は蚕に桑葉を給餌しないこと。

(22)ハウスなどの常温煙霧用として使用する場合は下記の注意を守ること。

①専用の常温煙霧機により所定の方法で煙霧すること。
特に常温煙霧装置の選定及び使用に当たっては、病害虫防除所等関係機関の指導を受けること。

②作業はできるだけ夕刻行い、作業終了後6時間以上密閉すること。できれば翌朝までとすること。

(23)たばこの親床での処理は播種後10日目から1週間間隔で、子床での処理は仮植後7日目から1週間間隔で薬液を散布すること。

(24)本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

(25)適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

人畜に有毒な農薬については、その旨及び解毒方法

(1)本剤は眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗すること。

(2)使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換すること。

(3)作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。

(4)かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意すること。

(5)街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払うこと。

常温煙霧の場合の注意 [ ハウスなど ]

(1)専用の常温煙霧機により、所定の方法で煙霧する。特に常温煙霧装置の選定及び使用に当たっては、病害虫防除所等関係機関の指導を受ける。

(2)作業はできるだけ夕刻行い、作業終了後6時間以上、できれば翌朝まで密閉する。

(3)常温煙霧中はハウス内に入らない。また、常温煙霧終了後はハウスを開放し、十分に換気した後に入室する。

水産動植物に有毒な農薬については、その旨

水産動植物(魚類)に影響を及ぼす恐れがあるので、河川、養殖池等に飛散、流入しないように注意して使用すること。

引火し、爆発し、又は皮膚を害する等の危険のある農薬については、その旨

通常の使用方法ではその該当がない。

貯蔵上の注意事項

密封し、直射日光をさけ、飲食物・食器類やペットの餌と区別して、小児の手の届かない冷涼・乾燥した所に保管すること。

 

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